スマホを使いづらくしよう

2026-03-01

みなさんはDebloatをご存知でしょうか?

これはプリインストールされたいらないアプリ(Bloatware)をアンインストールしてスマホやPCの中身をきれいにする行為を指します。

この行為は溜まった耳垢を削ぎ落とすのと似た快感をともなう非常に中毒性のあるものです。

ハマってしまったら最後、もう一個もう一個とついついアプリを抜きすぎてしまうことになります。

そして過度なdebloatを続けるともれなくスマホは使いづらくなってしまうでしょう。

ですが我々ヒト科ヒト族ホモ・パソコンズは一日のほとんどをキーボードをぺちぺちしながら過ごす稀有な種族なので一向に構いません。

いやむしろ、スマホには使いづらくあってほしい。

なので今回は私がスマホに対して行ったひどい仕打ちと、おすすめのアプリについて紹介します。

開発者モード

基本的にこの方法はAndroidを搭載したスマホを対象にしているので、iOSのみなさんは消費者庁にお願いしてみるといいんじゃないでしょうか。

アップルが訴えられた記事

まずはお使いのスマホを開発者モードにします。

ビルド番号を7回タップすると開発者オプションが出現するので、そこからUSBデバッグを有効にしてください。

ADBのインストール

PCからAndroidを操作するには、Android Debug Bridge (adb)というコマンドラインツールを使います。

インストール方法は環境によって異なるので、以下はnixosでのやり方です。

nix shell nixpkgs#android-tools

USBケーブルで接続したら以下のコマンドを打ち込みます。

adb devices

スマホ側でポップアップが出るので、通信の承認をします。

もう一度adb devicesをして、このようにデバイス名が表示されたら成功です。

> adb devices
List of devices attached
HQ63C10CF3	device

無事にスマホの生殺与奪の権を握れたのであとは好き放題できます。ぐへへ。

Debloat

あとはBloatwareを抜くだけです。どのようなパッケージがはいってるか確認してみましょう。

adb shell pm list packages

おそらくここで500個くらいのアプリが出てきて絶望することになると思います。

しかも誤って重要なパッケージを消してしまったら使いづらいどころか、そもそもスマホが使えなくなってしまうかもしれません。

とくにシステムレベルでアンインストールすると取り返しがつかなくなる可能性があるので注意してください。

以下のコマンドを使えば、実際にシステムから削除することなしにアンインストールしたように見せかけることができます。

# アンインストールするなら
adb shell pm uninstall --user 0 パッケージ名

# 無効にするなら
adb shell pm disable --user 0 パッケージ名

上記のように手打ちで一つずつ真心を込めてアンインストールすることもできますが、私は怠惰なのでコマンドを手打ちするのが面倒です。

なのでシェルスクリプトで楽をしましょう。

uninstall() {
  echo "[-] Removing: $1"
  adb shell pm uninstall --user 0 "$1" 2>&1 || echo "    [SKIP] $1 (already removed or not found)"
}

disable() {
  echo "[~] Disabling: $1"
  adb shell pm disable-user --user 0 "$1" 2>&1 || echo "    [SKIP] $1"
}

# Youtubeを消してみる
uninstall com.google.android.youtube

私はパッケージリストをAIに投げて、いらないアプリをリストアップさせるという暴挙に出ましたが真似しないでください。

真似するなら

実のところ私もどのアプリが重要かと聞かれると困るのですが、以下のアプリは消さないほうがいい(よかった)です。

  • Google Playサービス: 通知とか全部死にます。
  • WebView: アプリが描画できなくなります。
  • 標準のランチャーアプリ: ホーム画面から一切動けなくなります。
  • SIM関連のアプリ: SIMを認識しなくなります。

やらかしたときはこのコマンドで戻せます。いっぱい失敗できますね。

adb shell cmd package install-existing パッケージ名

これであなたも快適な不便スマホライフが送れるでしょう。

おすすめのアプリ

ここからはおすすめのアプリを紹介します。

おすすめとは言っても、オープンソースアプリだけを集めたリポジトリであるF-Droidからのアプリが多いので、積極的におすすめはできません。

あくまで自己責任です。

Cromite

こちらはChromeに広告ブロッカーなどを付けたBromiteというアプリを更にフォークしたブラウザです。

中身は至ってシンプルで、Chromeが使いたいけどGoogleに親を殺されたんだ、といった人には最適です。

FairScan

これは紙を撮影してPDFにするためのアプリです。

Play Storeにも似たようなアプリはありますが、大抵サブスクか広告にまみれているので使えたものではないです。

Olauncher Clutter Free

めちゃめちゃミニマルなランチャーアプリです。

これを入れるとホーム画面が文字だけになるので、ターミナルが好きな人には刺さるかもしれません。

これに合わせて背景を真っ黒にしたり、カラープロファイルをグレースケールにすると立派な黒い板になるので、SNSやショート動画に脳を焼かれた人にもおすすめです。

Organic Maps

オフラインで動作するオープンソースのマップアプリです。

OpenStreetMapというマップデータベースが使われています。

GoogleMapのように飲食店のレビューなどは見れませんが、飲食店もこちらを見れないので良しとしましょう。

さらにスマホ使いづらくしたいあなたへ

もしこれでも物足りない、もっと使いづらくしたいと思ってしまうあなたには、カスタムOSという選択肢が待っています。

LineageOS

Androidのよりオープンなフォークです。サポート切れの端末に最新のAndroidが入れられるのがメリットです。

GrapheneOS

Pixelだけで使えるセキュリティ重視のOSです。もはや警察に目をつけられても文句は言えません。

ただここまで行くとおサイフケータイや金融系アプリが使えなくなるので、二台持ちとかすることになって本末転倒です。

もういっそのことスマホを捨てて電信とかしましょう。

ヴィクトリア朝時代のインターネット

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